新世紀の幕開けとともに広がった有機的なフォルム、現代のテクニカルウェアの精密なディテール、そして鎧のように重厚なポリマーのパーツ。これらをラディカルに融合させた異次元のデザインが、Livio Graziottin と Sergio Eusebi による Innerraum (インナーラム)。ユニークなアイウェアブランド Kuboraum とルーツを共有するこのブランドのバッグやポーチは、実用性を超越し、まるで前衛アートのオブジェか、巨額の予算で作られたSF映画のプロップのような圧倒的な存在感を放つ。サイバークリーチャーが潜む繭を思わせる構造は、装飾的なハードウェアで結合されたパネルがアウターシェルを形成しつつ、内部には薄いパッド入りのメッシュライニングが施され、大切な持ち物をしっかり保護。さらに、計算し尽くされたレザーストラップと微調整可能なラチェット式ハードウェアで、フィット感も抜群。他では決して見つからない、唯一無二のデザイン。まるで別次元から降臨したかのような Innerraum、その美意識を見逃す手はない。